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2013年2月20日 (水)

如月  19日(火)  無策

雪後霙、夕方には止む。

午前中、南房総の別荘の見積りの最終調整を工務店の方が見えて、変更項目の確認、工事の手順による減額の示唆。何とか落ち着く。契約日の打ち合わせ、地鎮祭の日時を、クライアントの予定を鑑みて予定日を決める。大安。

夜、近くの地区会館で文京区で起きている重層長屋の近隣住民との紛争の顛末を聞く。あまりにも酷い設計に同業として恥ずかしいを越して呆れる。一部の建築士の質の悪さが姉歯事件以降も続いていて、悲しくなる。都市を少しでも暮らし易い環境に整えていく事が設計をする上での最重要な事なのに、金儲けをたくらむ業者に踊らされ、周辺環境を極端に無視して作られる建築物はもはや、都市に対する設計士における暴力と言わざる得ない、心ある建築家が同じように観られてしまうと思うとやるせない。根本には法律の未整備と土地の最大有効活用が優先されている経済優先の社会現象とそれを支えきれない都市計画法に行きつくのではないかと思う。そこには古いものを残して最適に再利用していくと言う発想はなく、壊して更地にして新築するというプログラムが当たり前のように日常化している、この業界の悲しいかな現状が有る。緑で覆われていた敷地は、細分化して販売する為に樹木は全て切り倒されていく。良好な住宅地はこのようにしていたるところで虫食い状態が始り、住民達との紛争がその度に起こる。相続税の抜本的な見直しがない限りこの状況は収まることはないだろう。僅かな税収とスラム化する都市を秤に掛けたとき、減少するであろうこれからの人口推移から想像しても今残すものは緑豊かな住宅地である事は自明の理である。恐ろしいほど環境にに対する無策な国である。

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