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2010年2月 3日 (水)

2日(火)

カーテンを開けると一面の銀世界と思いきや、雪は夜中にはやんでしまったようで、期待した銀世界とは行かずがっかり。それでもテレビでは事故や通行止めのニュースが流れている。2年ぶりの積雪との事。

昨日は貴乃花親方が予想に反して相撲界の理事に選ばれたニュースが流れていた。若い親方は相撲界の現状を憂いて、改革を掲げていた。予想では7票は固いが、10票の当選ラインには他の一門からの造反者が出ない限り無理であろうと言う下馬評であったが見事、当選。ここでも改革の嵐が吹き出してきたようだ。

この『改革』と言うテーマを少し長くなるが、今読んでいる本「ローマから日本が見える」

塩野七生著から、小生が気に入っている文章を紹介したい。

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ローマに限らず、どんな時代であれ、改革とは決して会議で決まるものではない。一人の

指導者が現われ、みずからの信じるところに従って改革を断行しない限り、永遠に体制は

変わらないのです。そして変わらないで過ごすうちに、国力は衰微する一方になる。

 といっても、改革はむずかしい。なぜなら、どんな改革であれ、それによって損をする人

たちがかならず現われる。いわゆる既得権益層の存在です。

 この人たちを言葉によって、つまり理性によって説得しようとするのは絶望的といってい

い。「話せば分かる」というのは民主主義の理想ではあっても、それのみで成功したことは

ほとんどありません。 というのも、ふたたびカエサルの言葉を引用すれば、「人は自分が

見たいと欲する現実だけを見ようとする」存在であるからです。改革によって既得権益が

失われることに心を奪われている人たちに、改革の意義を説いたところで理解されないの

も当然だと思わねばならない。

 しかし、かといって彼らの反対に耳を傾けてしまえばどうなるか。結局、どんな改革も大

幅な修正をされて小幅の改良に終わってしまうのが落ちです。

 したがって改革をやろうとすれば、結局は力で突破するしかないということになる。その

ことが誰よりも分かっていたのがスッラであり、カエサルであった。

 ヨーロッパでは正しいことを主張していても聞き容れられない人のことを「カッサンドラ」と

呼びます。

 古代トロイの王女だったカッサンドラは、ことあるごとに、「このままではトロイが滅びる」

と」人々に予言して廻ったのだけれども、だれもそれを信じてくれない。そして、彼女の予

言は当たり、トロイは滅亡する。

 私のような文筆家や評論家なら、カッサンドラでも諦めもつきますが、政治家はカッサン

ドラであつては困る。自分が正しいと信じ、今やるべきと思ったことを実行しなければ、政

治家としての価値はゼロに等しい。

 だからこそ、カエサルは兵を率いてルビコンを渡る事を決断したのだったし、それを断行

したからこそローマの国体の改革も実行できた。衆知をあつめての改革は、理想としては

美しくても現実的な方策ではないことを彼は知っていたのです。

 こうした私の意見に対して「それは民主主義の否定につながる考えだ」とか「独裁者を許

すのか」といった反論を持つ人もおられることでしょう。

 なるほど、その意見は正論ではある。

 しかし、私はそこでつい、「カエサルなら、なんと答えるだろう」と考えてしまうのです。

 カエサルならきっと、「民主主義とやらを守るのはけっこうだが、民主主義が守られても

国が滅びては仕方がないではないか」と答えるのではないか。

 たしかに民主主義は他の政治制度に比べたら、まだずっとマシなのかもしれない。

 しかし、それが全てを解決する万能の神であるはずがない。政治の目的が最大多数の

平和と繁栄を期するということであるのなら、民主主義はそのための「手段」でしかありま

せん。状況に合わせて手段を使い分けるのは、むしろ健全な態度ではないでしょうか。少

なくともローマの歴史はそれを、私たちに教えてくれていると思うのです。

それにもう一つ付け加えていけば、独裁者とは民意を無視する存在であると一刀両断す

るのもいかがなものでしょうか。

 やはり自分の考える政策を現実のものにしようとすれば、周囲の協力を得られなければ

効果は上げられないのです。

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切りがないのでここで書き止めます。興味のある方は本を買って読んでください。

改革を考える時、最低限このような考えを頭に入れてニュースなり新聞を読み解く事が必

用では。

帰宅19時。 ワールドカップイヤー。 今年最初のAマッチを娘と観る。情けないゲーム内

容に画面に向かってぶつくさ。何がベスト4入りを目指すだ。これからの奮起を期待する。

風呂に入って就寝11時半 歩行数 9571歩

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